
インプラント体は、チタンで出来ていますので、虫歯にはなりませんが、歯周病にはなります。
治療を終えたらあとは大丈夫ということではありません。必ず、メインテナンスに行ってください。
いろんなところでインプラント周囲炎について書いてあります。ただ多少過激に書いてあると思っています。
自分の歯の場合は、成人では8割から9割の人が歯周病になっています。
インプラントの場合は、インプラント周囲炎になるのが論文により相当違いがありますが1割から5割ぐらいです。
つまり自分の歯よりは割合が低いんです。
自分の歯の場合には定期的にメインテナンスすれば一生(平均寿命迄ではなくて、寝たきりになる前の状態までの健康寿命までを考えています。)自分の歯で噛めると思っています。インプラント治療も同じです。
また、インプラント治療をした場合は、インプラント治療をしないで義歯にした場合に比べて寝たきりになるのが遅いと言われています。すなわち健康寿命は長くなります。
本当にインプラントは悪者なのか?
介護が必要になった場合は、メインテナンスが義歯に比べて大変です。
また、大抵の場合、インプラントの方が自分の歯よりも長く口腔内に存在します。
自分の歯は抜けても、インプラントだけが残り、義歯よりはメインテナンスが大変なので、介護の世界ではインプラントは悪者にされる場合があります。
ただ、ちょっと待ってください。
義歯よりは自分の歯やインプラントなどの固定性の場合の方がよくかめて健康寿命が長いんです。
そのことを忘れている人が多いです。
寝たきりになった後のことだけ考えて、自分の歯を抜いて義歯にする人を私はまだ見たことがありません。
義歯の人で健康な状態の歯があった時よりも噛んだり、話したりすることができることはありません。
自分の歯やインプラントで噛めるならそのほうがいいです。
インプラント治療をした後で、義歯と同じようにしたければ、今はスクリュー式のインプラント治療が当たり前になっていますので外して義歯の下に入れればいいだけです。
スクリュー式でなければ、アバットメントごと削ってしまえば、義歯の下や歯茎の下に入れることもできます。
私は今の健康な状態を少しでも長くするように努力していきたい。
また、寝たきりの人にインプラント治療は禁忌なことは言うまでもありません。